雨天順延を繰り返し、3週間ぶりのゲームとなったFFFCはこの試合、勝てばカナリアリーグ3部で2位に浮上する正念場の第4節。今季ここまで勝利のないSKY世田谷がなんとか初勝利を手にしようと、FFFCの前に立ちはだかる。
ところが試合前から暗雲が立ち込める。参加メンバーにトラブルがあり、ベンチなし・11人のみのメンバーで60分の試合を戦うことになる。
試合間隔が空いたこともあり、いま一度プレー原則を確認。これまでの試合での反省点もふまえ、
▼ボールを奪いに行くタイミングを決めてプレッシャーをかけること、▼縦に急がず、シンプルなパスで前線3枚にボールを入れてサイド深い位置を攻略すること、これらを再確認し試合に臨んだ。
前半、前線からのプレッシャーを最終ラインがコントロールしながら、相手に圧力をかけていく。相手はなんとかかいくぐって中盤からボールを運ぼうと、キープ力のある選手がドリブルでしかけていく。ここに中盤3枚が激しく寄せてプレッシャーをかけ、こぼれたボールをアンカーの後藤が抜群の位置どりで回収しながら、攻撃につなげていく。
何度かディフェンシブサードまで運ばれるシーンもあったが、長谷川、福井の2CBがラインを統率しながらボックス手前で侵入を阻止し、危なげなくしのいでいく。
前半15分を越えたあたりから、流れはFFFCに傾きはじめる。最終ラインが落ち着いてボールを保持すると、IHの松元と土屋、STの岩山がハーフスペースでうまくボールを引き出し、クサビのパスが入るように。クサビが入った後は、飯村と銭貫の両WGに加え、高い位置をとる花井、生田の両SBが崩しに関わり、両サイドのレーンを攻略しはじめ、徐々に相手を押し込んでいく。
しかし、今ひとつ決め手を欠き、ボックス内への侵入ができないまま前半をスコアレスで折り返す。
つかみ始めた流れを逃さないよう、前半と同じ布陣で後半に臨む。
1点を先にとった方が圧倒的に優勢になる展開。時間の経過が緊迫感を高めていく。
この緊迫感の中、FFFCの効果的な要所でのプレッシャーに焦りが出たのか、不用意なパスミスが増えるSKY。
後半、相手ゴールキックを直接奪った松元が前線に残る岩山にボールを送る。岩山は、飛び出してきたキーパーをあざ笑うかのように、バウンドしたボールをふわりと浮かせると、ボールはサイドネットに吸い込まれた。時が止まるようの鮮やかなゴールで待望の先制点を奪う。
追加点を奪って試合を決めたいFFFCが攻勢を強めるが、初勝利を目指すSKYも負けじと押し返す。
カウンターからFFFCの右サイドを攻略され、ボックス内からシュートを許してしまい、ボールはゴールネットを揺らす同点弾…かと思われたが、
CB長谷川がすんでのところで足を投げ出してブロック。最大のピンチを防ぐ超ファインプレーが飛び出し、チームは俄然、勢いにのる。
さらに後半20分、飯村、花井、土屋で圧力をかけて右サイドを攻略。深い位置でボールを持った土屋が得意の高速クロスを入れると、ファーサイドで合わせたのはまたしても岩山。ダイレクトでニア側をぶち抜く完璧なゴールで点差を広げた。
その後、この日身体を張ってボールを保持していた松元が最後までテクニカルで献身的なプレーを見せると、いらだつ相手からのラフプレーも増えはじめた。
ただ、後藤が集中力を切らさず好ポジションで相手の攻撃の芽をつみ、花井、生田の両SBが1対1を制してサイドのレーンを封鎖。福井、長谷川の連携の取れた守備でボックスへの侵入を許さず、ボックス外から撃たれたシュートは鈴木がシャットアウトした。
そのまま試合終了のホイッスルが鳴り、
FFFCは安定した試合運びでリーグ戦終盤に貴重な勝ち点3を獲得した。
これで順位は2位に浮上したが、しかし気は抜けない状況だ。
最終節は上位4チームの直接対決が残る。
FFFCは勝てば優勝もあり得る位置だが、逆に破れれば、他チームの試合結果によっては4位までの転落もあり得る勝ち点差となっている。
勝てば天国負ければ地獄。チームの総力を挙げて戦ってきた今シーズン。はたしてFFFCは最終日に笑えるかーー。